日本サンボ連盟
【大会報告】2026年アジア・オセアニアサンボ選手権大会

 

【大会報告】2026年アジア・オセアニアサンボ選手権大会

一般社団法人 日本サンボ連盟  事務局長兼日本代表監督 田中 秀昌

2026年6月25日から28日にかけて、フィリピン・マニラのニノイ・アキノ・スタジアムにおいて
「2026 Asia and Oceania SAMBO Championships」および「同ユース・ジュニア選手権大会」が開催されました。

アジア・オセアニアから精鋭が各国から集結した今大会、日本代表選手団は、日頃の厳しい修練の成果を国際舞台で堂々と発揮してくれました。今後の大いなる飛躍が期待できる見事な戦いぶりでした。

以下に、公式記録に基づく戦績と大会の振り返りを報告いたします。

 

2026 Asia and Oceania SAMBO Championships代表選手団 

団  長  吉澤 昌  (日本サンボ連盟 副会長)
監  督  田中 秀昌 (日本サンボ連盟 事務局長・強化委員)
役  員  吉澤 禅  (日本サンボ連盟 レフェリー)
トレーナー 池田 希  (いけだ整骨院)
選  手  池田 希  (いけだ整骨院)スポーツ男子  -98kg級
選  手  吉野美貴子 (横浜市消防局)スポーツ女子  -50kg級
選  手  藤田 惺士朗(至学館大学) ジュニアスポーツ男子 -64kg級

 

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受講者   田中 秀昌
受講者   池田 希
受講者   吉澤 禅

 

 

1. 日本代表選手団 対戦結果・公式スコア

【ジュニア部門】(2025年6月25日〜26日)

■ 男子ジュニアスポーツサンボ -64kg級

藤田 惺士朗 選手(至学館大学)第5位入賞

 

1回戦

〇 藤田 [ 2 - 0(試合時間 1分55秒) ] ● JUDY Justin(インド)

準々決勝

● 藤田 [ 0 - 8(試合時間 2分48秒) ] 〇 MUKAN Nariman(カザフスタン) ※相手選手は今大会優勝

3位決定戦(敗者復活最終戦)

● 藤田 [ 0 - 8(試合時間 1分28秒) ] 〇 ATAEV Ozodbek(ウズベキスタン)

【藤田選手の試合から】
初戦のインド戦、国際大会デビューの緊張感を跳ね除け、1分55秒で投げ技からのアキレス腱固めで一本勝ちと幸先の良いストレート勝ちを収めた動きは見事でした。

続く準々決勝では、今大会を圧倒的な強さで制して優勝したカザフスタンの選手でした。カザフスタンのMUKAN選手にとって本大会で最も脅威だったのは藤田選手でしょう。途中関節技が外れて惜しくもを極めることができませんでしたが、あと一歩というところまで追い詰めることができたのは、良いところでもあり今後の課題でもあります。

結果は0-8での敗戦となりましたが、ジュニア世代においてカザフスタン、ウズベキスタンというアジアサンボ界の強豪国と公式戦で肌を合わせ、5位に食い込んだ経験は、藤田選手の今後の選手人生においては財産となります。

試合でワンチャンスをものにする集中力と技の精度は、世界でメダルを取るための必須条件です。世界のトップが仕掛けてくる組手の圧力、投げから寝技へのスピード感を体感した今、藤田選手の成長スピードはここから何倍にも加速します。この悔しさを糧に這い上がり、シニアの舞台で世界と戦える選手に成長してほしいです。

【シニア部門】(2026年6月27日〜28日)

■ 男子スポーツサンボ -98kg級

池田 希 選手(いけだ接骨院)準優勝(銀メダル獲得)

準決勝
〇 池田 [ 10 - 0(試合時間 1分05秒) ] ● GANBOLD Boldbaatar(モンゴル)

決勝戦
● 池田 [   0 - 6(試合時間 1分24秒) ] 〇 SANSYZBEKOV Artur(キルギス)

【池田選手の試合から】

池田選手の準決勝のモンゴル戦は圧巻でした。重量級ならではの豪快な攻めで、わずか1分5秒、10-0のテクニカル一本勝ち。前技ではなく自分から後ろ技で攻めてポイントを取り、さらに次は、相手の技を受けてから自分の技に変換する柔軟な対応で圧勝しました。あの試合は、池田選手の引き出しの多さを見せつけた最高のパフォーマンスでした。

決勝ではキルギスの強豪に隙を突かれ、1分24秒、0-6からのアキレス腱固めに屈しました。しかし、強豪ぞろいのアジア重量級で決勝のマットに立った池田選手の雄姿は、日本チーム全体を大いに奮い立たせ、翌日の吉野選手に良い形でつなげてくれました。

力強さと巧さが融合した池田選手のサンボは、世界で確実に恐れられる武器になっています。今回の悔しさをバネに、グラウンドでの防御とトランジション(展開の移行)をさらに磨けば、次は必ずキルギスの壁を破れると確信しています。

さらなる爆発を期待しています。次こそ頂点へ行きましょう


■ 女子スポーツサンボ -50kg級

吉野 美貴子 選手(横浜市消防局)準優勝(銀メダル獲得)

準々決勝
〇 吉野 [ 10 - 0(試合時間 1分26秒) ] ● BYAMBAJAV Erdenet-od(モンゴル)

準決勝
〇 吉野 [ 関節技(試合時間 2分18秒) ] ● ASILUM Faiza Jennina(フィリピン)

決勝戦
● 吉野 [ 4 - 8(試合時間 5分00秒) ] 〇 ISROILOVA Sevinch(ウズベキスタン)

【吉野選手の試合から】

吉野選手、初戦は作戦通りの戦いで相手を圧倒できました。どの相手にも同じパターンにならず、冷静に計画通り戦えたことは大きな成長です。

準決勝では、地元の大声援を受けるフィリピン選手に対し、立ち技で攻めてから関節技で仕留める、集中力とスピードあふれる見事な勝利でした。

決勝のウズベキスタン戦では、4点を先取される苦しい展開から一歩も引かず、後半に4点を取り返し、世界トップレベルの相手と「4-8」の壮絶な打ち合いを演じました。5分間全力で闘い抜いた執念と攻撃精神は、日本女子サンボの意地を見せた感動的なファイトでした。

あと一歩で金メダルという悔しさはあるでしょうが、世界で勝つために何が必要かがはっきり見えた試合でもあります。−50kg級に階級を変えてから2大会目。これからさらにステップワークと技のキレを磨けば、この差は必ず埋められます。

自信を持って、次の世界選手権で世界の頂点を目指し、メダルを獲りにいきましょう!

2. 総評および今後の展望  日本代表監督 田中秀昌

 今大会、日本代表選手団は3選手という少数精鋭ながら、シニアで2つの銀メダル獲得、ジュニアで5位入賞という成果を収めました。

 これは、選手一人ひとりの努力とだけでなく所属コーチ、そして関係者の皆様の日頃からのサポートの賜物であり、心から感謝申し上げます。

 アジア・オセアニア選手権という、各国が国策として強化に臨むハイレベルな舞台で、日本代表選手たちは臆することなく堂々と渡り合い、世界の強豪を相手に決勝の舞台で戦い抜きました。その勇姿は、日本サンボ界の未来への大きな希望となることでしょう。

 しかし、我々の挑戦はまだ始まったばかりです。目指すは、さらなる高み、「世界のメダル」です。今回の経験を通して、世界の頂点に立つために克服すべき課題も明確になりました。守備面では、中央アジア勢の変則的な組み手への対応力、そしてスタンドからグラウンドへの移行における一瞬のディフェンス力の向上が不可欠です。攻撃面では、基本となる技の精度を上げつつも、相手に対応された際の引き出しの多さ、そしてポイント劣勢時に状況を打破できる寝技での関節技のバリエーションと精度を高める必要があります。また、サンボ独自のポイントの取り方や試合運びにおいても、更なる戦略的な対策を練ることが、選手個々の実力差以上の結果を生み出す鍵となります。

 代表監督として、選手たちが今回の貴重な経験を糧に、次なる大会で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、より実戦的で質の高い強化プログラムを提供し、バックアップしていきます。さらに、選手一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、共に「世界のメダル」という夢を掴み取りたいと強く願っています。

 最後になりますが、選手の皆様、そして日頃から日本サンボ連盟にご支援いただいているスポンサー各位、全国のサンボを愛する皆様に、心より厚く御礼申し上げます。

 皆様の熱いご声援が、選手たちの最大のモチベーションとなります。今後とも、日本代表への変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。共に、世界を獲りに行きましょう。

 

日本代表監督 田中秀昌

 

 

 

【本件に関するお問い合わせ】

一般社団法人 日本サンボ連盟 事務局

e-mail[japan.sambo.official@gmail.com]
HP: [https://japan-sambo.com/](https://japan-sambo.com/)

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