日本サンボ連盟
2014年11月に千葉県成田市で行われる2014年世界サンボ選手権を前に、前哨戦となるアジアサンボ選手権大会がウズベキスタンで開催された。日本からは、サンボやレスリングをはじめ格闘技6種目で全日本チャンピオンの称号を持つ、岡倫之選手(ブシロード所属)が100kg超級にエントリー。並みいるアジアの強豪たちを相手に戦い抜き、見事に銅メダル獲得を果たした。試合を終えた岡選手に、今大会を振り返っていただいた。

Q:銅メダル獲得、おめでとうございます。今大会を振り返っていかがでしたか?

自分は“世界最強のオタク”の名で通っていますが、まだまだ実力が足りないと思います。一方で、自分が敗れたエルドル選手(ウズベキスタン)は、世界を2度、アジアを9度も制している正真正銘の世界最強。そういった母国の英雄とも言える選手と戦えたことは光栄だし、彼と互角の勝負ができて良い経験にもなりました。負けたことはもちろん悔しいけれど、世界にも通用する実力はあると実感することができました。また、各国代表選手たちの戦いを見て学ぶことも多かったです。

Q:残り30秒まで岡選手がリードし、最後で逆転される展開となりました。

最後にポイントを取られてしまったことは、自分の判断ミスだと思います。サンボは、逃げると反則を取られる競技です。なので、ラスト30秒は守らずに攻め続けたのですが、相手にうまく突かれてしまった。サンボのアジア大会は初めての出場だったので、世界の戦い方に慣れていなかったと思います。ああいう接戦をものにしなければ、惜しいで終わってしまう。惜しいからこそ勝たなければいけなかったと思っています。

今大会、日本代表は自分1人だったので、メダル獲得のプレッシャーもありました。そういった中で、結果として銅メダルを獲れたことは良かったと思います。全力を出し切っての勝負だったので後悔はありません。気持はもう次の大会に向かっているので、今回の経験を生かして戦っていきたいと思います。

Q:表彰台に登った時はどのような気持でしたか?

「やってやった」という気持ですね。アジアにブシロード岡の名前を刻んでやったと。メダルを獲ると公言していたので、有言実行することができました。自分はびびりの部分があり、敢えて口では大きなことを言うことがあります。多くの方に応援していただくのに弱い姿は見せられないので、まずは態度だけでも大きくしています。

そして、こうして結果を手にできたことは、大きな口を叩いても応援してくださる皆さまの心強いサポートがあったからです。今年に入ってから、幸いにも多くのタイトルを取ることができています。それら全ての大会で、色々な人から応援のお言葉をいただいてきました。それが今回も形になって、3位ではありながら、結果を残すことができました。皆さまへの感謝の気持で一杯です。僕がヴァンガれるのは、そんな僕を支えてくれる全ての人に、僕ができる唯一の方法で恩返しをしたいと思っているからです。

[一般社団法人日本サンボ連盟公式サイト](http://www.japan-sambo.sakura.ne.jp/2024/)
[2014年世界サンボ選手権大会公式サイト](http://www.japan-sambo.sakura.ne.jp/2024/narita2014/index.html)
[2014年世界サンボ選手権大会公式Facebookページ](https://www.facebook.com/JapanSambo)
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