一般社団法人 日本サンボ連盟からのご挨拶

サンボは、1920年代に旧ソビエト連邦で、同連邦の民族格闘技をベースに、日本の柔道や西洋のレスリングの要素を取り入れ、軍隊と警官の訓練を目的として開発された格闘技です。そして1938年11月16日に、サンボは武器を使わない自己防衛術として同連邦によって公に認められました。そして翌年には同連邦選手権大会が開催され、競技としても発展をし始めました。

今日、サンボは5大陸120カ国で親しまれ、投技と寝技で競われるスポーツサンボ、スポーツサンボに打撃と締技を取り入れたコンバットサンボ、ビーチで行うビーチサンボ、そして視覚障害者のための競技大会が行われています。

世界選手権大会は1973年から行われています。また、サンボは2013年・2023年のユニバーシアード(主催:国際大学スポーツ連盟)、2015年・2019年のヨーロッパ競技大会(主催:ヨーロッパオリンピック評議会)、2018年のアジア競技大会(主催:アジアオリンピック評議会)の実施種目となりました。そして国際サンボ連盟が2021年7月20日に国際オリンピック委員会(IOC)の正式承認を得るなどサンボは国際的な競技として大きく発展しています。

わが国では、1963年に当時の日本アマチュチュアレスリング協会の会長であった八田一朗氏が「ソ連のレスリングの強さの秘密はサンボにある」と提唱し、レスリングの強化策の一端としてサンボが導入されました。また、同氏によって1965年に日本サンボ協会がつくられました。全日本選手権大会は翌、1966年から行われおり、間もなく50回を迎えます。1972年には東海大学総長松前重義博士を会長に、八田一郎氏を最高顧問とする日本サンボ連盟が発足、2012年4月に一般社団法人化し、現在に至っております。

その間、連盟は1996年に東京で、2014年に千葉県成田市で世界選手権大会を開催いたしました。特に成田の大会は、世界81か国、実に900人にも及ぶ世界のサンボ競技者、関係者が参集するなど「日露武道交流年」記念事業として相応しいイベントとして大きな成功を収めました。

私達は、サンボが国際的な競技として今後一層発展するものと確信しています。サンボという国際的な格闘技によって世界各国の選手が全力を尽くして闘い、同時に互いに敬意を払い、互いを讃え合うことにより、民族、言語、文化を乗り越え、平和な国際社会への架け橋となるのだと実感し、また今後も願うものであります。

当連盟は上記の発展を実現するために、重点項目として、選手の育成及び強化、競技の普及を行うと共に、審判部の育成と審判技術の向上も更に図っていきます。

そして日本オリンピック委員会への加盟、2026年に愛知県名古屋市で開催されるアジア競技大会でのサンボの実施種目入りを目指します。

皆さまの更なるご協力とご支援をお願い申し上げます。

2021年7月 一般社団法人日本サンボ連盟会長 近藤正明

一般社団法人 日本サンボ連盟

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